2014年1月27日月曜日

冬季!

まだまだ先の話だと思っていた冬季オリンピックソチ大会ももう目前になってきた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?

時差の関係でまた寝不足の日々がやってきてしまいそうです。


冬季と言う事であまりブログのネタもないのでバッチリ更新をサボってしまおうかとも思いましたが、せっかく去年A.D.C.に行かせてもらっていたのでA.D.C.と日本のCBR250R DREAM CUPとの違いを踏まえたうえで、CBR250Rの事をちょっと語っていこうかと・・・。

未だに2014年モデルの発表がないので、ヤキモキしている方も多いと思いますが、皆さんの今後のレース活動に少しでも参考になれば、と思います。


ご存知のようにA.D.C.で使われていた車輌には専用のリアサスペンションとフロントには専用のシートパイプが組まれたフロントフォークが使われていて、日本の車輌とはダンピング特性が違っています。
ただフロントサスペンションのダンパー調整機能が無いのはSTDのままです。

リアサスペンションはユニット自体はNX7と同じ物だと思われます、ダンパー調整もCOMP,TENTION両方調整できるようになっています。
もちろんスプリング調整は無段階で調整可です。

で、ここからが重要ポイントですがフロントフォークの突き出しがSTDから+10mm(インナーチューブの線がトップブリッジの10mm上)
更にリアサスペンションの全長が300mm(STDは多分295mm)と言う車体姿勢がA.D.C.の基本姿勢です。
それにフロントに8.0N/mm、リアに110N/mmのスプリングが組まれます。
フロントのプリロードは3mm、イニシャルが0の時で8mmスプリングは縮められていますがこれは調整できないので覚えとくだけで良いです。

リアのプリロードは8mm、COMPは最強から5クリック戻し、TEN.は最強から7クリック戻し。

これで気が付いてもらえると思いますが、むちゃくちゃ前下がりの姿勢です。

去年A.D.C.に参戦していた黒木選手は国内でもこの姿勢で走ってみたそうですが、走れたもんじゃなかったらしいです。
ダンピング特性がSTDのサスペンションとは違っているので出来る姿勢なんだと思います。

フロントが10mm下がって、リアがサスで5mmと言う事は、ちょっとリンク比がわかんないから正確じゃないけどシート高で10mm以上は上がっているはず。
この前のめりなバイクをしっかり落ち着かせるためのサスペンションなんです。

そんなバイクならタイムが出て当たり前!と思っているとそうじゃないんです。

A.D.C.で使用されているハンドル、ステップはRACING BOYと言うメーカーの物で、ステップの位置が日本国内で市販されているステップキットとは比べ物にならないくらい低い位置で前方にあるんです。

この画像でステッププレートの取り付け位置とステップバー、ペダルの位置関係を見てもらえればどれほど低くて前にあるかがわかると思います。
つまりバンク角が非常に浅いんです。

これはライダー育成と言う観点からの狙いでこういう仕様になっているそうです。



きっと国内で走っている方はサイドスタンドのステーは切り落としている方が多いと思います、バトルファクトリーのコンプリートも初めからサイドスタンドステーは切り落として販売しております。

でもA.D.C.のバイクはサイドスタンドステーはついたまま、それを覆うようにアンダーカウルがついています。
そのアンダーカウルも時々ギャップで擦るくらいで、それより先にペダルが擦ってしまいます。

つまりタイヤのグリップに頼って、深いバンク角を維持しながら旋回する、と言う走り方が出来ません。
日本国内、特にミニバイク12インチのクラスから乗り換えると戸惑ってしまうと思います。

海外のサーキットはあまり路面のグリップが良くないのでバンクさせられないんですよね・・・・、っていうのはMotoGPのマルケス選手のバンク角を見ると説得力ないよなぁ。


じゃあどうやって走ればタイムが出せるのか!

それはまた後日ということで・・・。答えが出るわけじゃないけどね!


LET'S ENJOY RACING!

0 件のコメント:

コメントを投稿