2011年12月14日水曜日

タイヤウォーマー

先日の皆既月食に続きふたご座流星群と、やたらと天体ショーが続く今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?


その昔、「北西の空にたくさんの流れ星が観測できるでしょう」という話を聞いて北西の空に集中していたら、北西よりも他の方角のほうが沢山流れ星が流れていたことがあります・・・。



今日はタイヤウォーマーのお話。

「今までちゃんと温まっていたのに、生地交換にだしたら、ヒーター線もダメだと言われた」


なんていう経験がある方もいらっしゃると思いますので、ちょっと生地交換について語ってみたいとおもいます。



まずは現状確認から。


電源を入れて発熱確認。
各ヒーター線(1本のウォーマーに2本ないし3本)が発熱しているか?温度は?温まる早さは?

この後、開放。
各部品ごとにバラシ。
電源線、サーモスタット、ヒーター線。
ここでヒーター線の導通確認、抵抗値確認。

ヒーター線の触診(皮膜破れ、引っ張り検査)
今まで温まっていたのにヒーター線がダメだと言われたというのは、大抵ここの検査で判断されていると思います。
引っ張り検査で切れてしまうものが多いです。(もちろん無理やり引っ張っているわけではありません)
コイル状になっているヒーター線の中に芯が入っているんですが、それが切れてしまっているとヒーター線とシリコンの皮膜だけでつながっていることになるんです、そうすると発熱はするけど少しの力で切れてしまいます。
もちろん、そのままそ~っと入れることもできるかもしれませんが、すぐに切れてしまうでしょう。


あっ、それと時々ですが、抵抗値が規定範囲外のものがあります、これは焦がしちゃった場合に多いようです。

この後新しい生地にヒーターを入れて、最後にもう一度、導通と抵抗値の検査をします。

で、ここからは縫製です、電源線、サーモスタットを結線し、サイドにフリースが縫い付けられます。

最後にもう一度発熱検査をして生地交換の完了です。



修理、生地交換ともに検査が厳しいかもしれませんが、感電、火災の危険があるものなのでご理解をいただきたいです。

「タイヤを暖めるためにバイクが燃えた」じゃあ洒落にもなりませんからね?



と、仕事の話もたまにはしとかないと・・・・。

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